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突然ですが、フランスのシンボルが“ニワトリ”
だってご存知ですか?

10月のラグビーワールドカップ最中に応援村に行った
ときに、大きなニワトリ像が並んでて、
今さらながら「なんでニワトリ?!」と友達に聞くと、
「ニワトリはフランスのシンボルだから!」とのこと。

確かに、サッカーフランス代表
チームのユニフォームにも
ニワトリが!!→

しかし、なぜニワトリ???

私の周りのフランス人の答えで一番多かったのは、
「 *コリュッシュが“ニワトリは、泥の中に足を入れてても歌える!”って
言ったから。」
でした。
は〜???って感じの答えですが、“どんな状況でも華やかに歌を歌える
→フランス人はどんな時でも気高い!”ということだそうです。
その次の答えは、、、
「ニワトリの格好が、首を常に上に保ち誇り高い→フランス人も常に誇り高い!」
でした。
どちらにしても、フランス人は自分たちが“誇り高くて自信過剰(笑?!)”という
ことは理解しているようです(笑)。
そのほか、フランスは農業国で家畜としてのニワトリは、最も親しみやすい動物
だから、とか。
でも、こんな理由で、国のシンボルになるわけもなく、、、調べてみました。

*コリュッシュ=1980年代にかなり人気だったフランスの喜劇役者です。
85年に、浮浪者、失業者などに無料で食事を提供するRESTAURANT DU COEUR
(レストラン・デュ・クール= 心のレストラン)という制度を芸能人仲間と共に始めて、
現在でも続いています。
コリュッシュは他にもボランティア活動をして、今でも彼の功績は偉大だったと語られ
ています。

政府(エリゼ宮)の解説によると・・・

ニワトリ(雄鶏)は、古代ギリシャローマ時代のゴロワ貨幣でイメージとして
描かれていたそうです。
ニワトリ(雄鶏)のことをフランス語でLE COQ(ル・コック(男性名詞))、
フランス人の祖先のことをGAULOIS(ゴロワ=ガリア人)と言います。
そして、フランス語の元のラテン語では、ニワトリをGALLUS、ゴロワのことも、
GALLUS。
つまり、ラテン語ではニワトリとゴロワ(フランス人の先祖)は同じ言葉なんです!
この言葉遊びのようなところから、ニワトリがゴロワのシンボルになったそうです。

その後14世紀頃に、ドイツで、フランスを連想させるときにニワトリを使うように
なるまで、忘れられていましたが、それ以来、フランスの貨幣や彫刻に、王と一緒
にニワトリも描かれるようになりました。
フランス革命時には、もっと広くニワトリが使われる
ようになります。お皿の上や、総裁政府の公印にも
ニワトリを見ることができます。
ナポレオン1世は、議会からこのニワトリを紋章
として使うように薦められましたが、「ニワトリは力が
ない!」との理由で断り、鷲をシンボルに使ったそう
です。
さらに1830年からは、7月30日の勅令により、礼服のボタンには、ゴロワの
ニワトリを記さなければいけなくなり、国民軍の旗の上になければならなくなり
ました。
ナポレオン3世には軽視されていましたが、第3
共和国時代には、ニワトリは、ほぼ正式なシンボル
になりました。エリゼ宮の庭の柵は、19世紀終わり
に作られたものですが、金のニワトリが飾られて
います。
今では、公式なシンボルではないにせよ、外国が
フランスを連想するときに使ったり、スポーツの
紋章として、ニワトリはフランスのシンボルになっています。


へぇ〜って感じですよね?!

他にも、その昔イギリス人がフランス人をバカにするときに、ニワトリを使ったりした
から、とかニワトリは家畜の中でも傲慢な家畜とフランスでは言われていて、
フランスの王様はニワトリと同じくらい傲慢だったから、ニワトリをシンボルに
し始めた、などなどいろいろな説はあるようです。

サッカーやラグビーの試合で、得点があったときには、みんな「コッコリコー!!!」
(コケコッコーのフランス語版)と叫ぶそうです(笑)!?

では公式なフランスのシンボルは??・・・
MARIANNEマリアンヌだそうです。
フランスの切手にも使われてます!
マリアンヌは、国が正式に認めたシンボル
で、フランス国旗同様“自由・平等・博愛”を
象徴しているそうです。

マリアンヌは、フリジア人奴隷がローマ時代
に開放されたときにかぶっていた帽子を
かぶっていて、これがフランス革命時に、
自由・共和国を示すシンボルとして使われる
ようになったそうです。
マリアンヌという名前は、18世紀に最も
多かった名前だったそうです。
(革命のとき、フランスでポピュラーだった
このマリアンヌという名前と、最後の王妃
アントワネットを皮肉って、マリアンヌにしたという説も影ではあるようです
・・・MARIE ANTOINETTE)

第3革命時代から、役所などにこのマリアンヌ像がよく置かれるようになりました。
このフリジア人の帽子が、ちょっと扇動的だということから、冠などに変わることも
あるようです。顔は、とくに“この人”っていう決まりはなく、その時代の流行の
女優などをモデルにして作られることもあるそうです(笑)。

こうして、シンボルを気にしてみると、日常では、やはりマリアンヌがいろいろな
ところで目につきますね!



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