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11世紀、ノルマンディー公ウイリアムがこの地に宮廷を築いたことで栄えた街。2つの美しい修道院があり知られている。そのひとつ男子修道院はウイリアム征服王が法皇にマルチダとの結婚を反対され、その許しを乞う為に建てられた。女史修道院は王妃となったマチルダの命によって建造され、修道院として奉献された。ここの聖堂にはマチルダが埋葬されている。ウイリアム王が築城したカン城は街の中心にあり、現在は城壁が残されるのみだが、城壁の上からは市内を一望できる。城壁内には郷土史を展示するノルマンディー博物館、16〜20世紀の欧州の絵画や、5万点もの版画を所蔵するカン美術館がある。
また、カンからコタンタン半島にかけての海岸線は、第2次世界大戦で米英連合軍が行ったノルマンディー上陸作戦の舞台になり、当時の様子を伝える資料館、戦没者の墓地、戦車の残骸などを展示する博物館が、第1次世界大戦から今日までの戦争の歴史を展示するカン平和記念館をはじめとして20箇所以上ある。
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