パリ・モンサンミッシェルのツアーならフランス旅行専門店「空の旅」






今回は、ちょっとパリを離れて、ヨーロッパ最大といわれる城塞都市
カルカッソンヌ情報です!
1997年に世界遺産にも指定されたし、絶対に見てみたいと思っていましたが、
念願叶って、ついに行ってきました!!

カルカッソンヌは有名ですが、個人では行きづらい場所としても有名です(笑)。
電車だとパリから6時間くらいかかるみたいで、フランス人に言わせると、"電車でフランス大陸横断コースだから、長時間乗っても電車がオススメ!"と言われましたが、せっかちな私たちはパリから飛行機でトゥールーズまで1時間、トゥールーズから電車で1時間かけて行ってきました!
週末の午後パリを発ち、到着したのは夕方近く。
この日は写真のとおりの曇り空・・・でも、
これがホテルの部屋から見た景色だったんです!!
すばらしい城壁ビューで、ものすごく感動しました!!!

丘がずーっと城壁で、映画のセットとか小さい頃のブロック遊びを思い出して
しまいましたが(笑)、本物の城壁です!!
いろいろフランス国内の城塞都市は見てまわりましたが、カルカッソンヌのこの
城壁には圧巻!
作家メリメも「カルカッソンヌを見ぬ前に死ねぬ!」と実感して、復元に力を注いだの
でしょう!


冬のオフシーズンだったため、19時頃から日が
暮れて、城塞ライトアップスタート!!
さらに感激☆★友達と二人で、大喜びでした!
が、写真はイマイチ(笑)・・・やっぱり実際に目
にするのが一番の感動ですね!

城塞内を見る前に、こんなに感激してしまった
ので、中に行ってからガッカリするかなぁと思いつつも、翌日早々に城壁内へ!!



シテと呼ばれるこの城塞都市と新市街を結ぶヴィユー橋(PONT VIEUX)のふもとに
ある私が泊まったホテルから、このシテまでは、緩やかな上り坂を登って、
約15分でした。

"カルカッソンヌ"という名前の元になった
DAME CARCAS(ダム・カルカス)の像に
迎えられて、ようやく城壁内へ!
遠くから見ても大きかった城壁ですが、
間近で見たら、さらにビッグでした(笑)!!








オフシーズンだというのに、イギリス人や
フランス人、ヨーロッパの観光客がたくさ
ん!さすが世界遺産です!
彼らに混じってナルボネーズ門(PORTE
NARBONNAISE)をくぐると、モンサン
ミッシェルのように、小さな道に、
カワイイお土産やさんがたくさん並んでいました!
寄り道したい気持ちをおさえて、まずは観光へ!

地図も見ずに歩いていると目の前に現れた
のはサン・ナゼール寺院(BASILIQUE
ST-NAZAIRE)
です!11〜12世紀の
ロマネスク部分と13〜14世紀の
ゴシック部分が混じっている寺院です。

寺院内にあるパイプオルガンは1522年に
製作され、現存するフランス最古(?)の
オルガンだそうで、国宝に指定されている
そうですが、現在でも、このオルガンを使って、コンサートも開かれるそうです。

寺院内に日本語の案内もおいて
ありました。







寺院をあとにして、フラフラ歩いていると、今度はコンタル城(CHATEAU
COMTAL)
がありました!!
たまたまガイド付ツアーがあり、城壁の上を
歩いて、先ほど見たサン・ナゼール寺院の
横にある野外劇場(GRAND THEATRE)まで
行けるというので、これに参加しました。

詳しい説明を、参加して
いるフランス人たちは
興味深々に聞いて
いました。

(チケット売り場で日本
語の案内もくれま
した。)

噂には聞いていましたが、城壁に上ったとたん、風が →
ピューピュー吹いてきて(笑)、
ガイドの案内どころではありませんでしたが(笑)、
城壁から見る眺めは、これまた格別!!





城壁から見る下町もキレイでした!↓






塔がたくさんありますが、シテ内には、なんと
52個も塔があるそうです!
城壁は、二重になっていることでも有名
ですが、これは3キロ!!私たちがこの
ツアーで歩くのは、だいたい半分くらいの
距離でした。


これが今でも8月にコンサートなどに利用 →
されている野外劇場です。
6ヶ月前から予約をしないと席がとれないほど
人気だそうです!!
(野外劇場は、このガイド付ツアーに参加しないと
見学できません。)

ガイド付ツアーは、野外劇場を見たところで終了でした。
約1時間でした。風がツラかったですが(笑)、城壁にのぼれて良かったので、
たとえ言葉がわからなくても、ガイド付ツアーに参加するほうがよいと思いました!

ツアー以外でも、コンタル城内を自由に見学できます。
中は、ガロ・ローマ時代の博物館になっていました。シテを歩いているだけでは、
中世のイメージしかありませんでしたが、ここで碑銘や遺跡を見て、シテは2500年
の歴史があるというのは、本当なんだ!と実感できました!!

実は、城壁内の主な観光場所はこの2つでオッケーって感じなんです!
私たちは、お土産やさんを見ながら、プラプラ散策することにしました♪

絶対に名物料理"カスレ(CASSOULET)"を食べなければ!!と思っていたので、
まずは昼食!
"シテ内のオススメレストラン"と教えてもらった "AUBERGE DAME CARCAS"へ
行きました。
ここでは、カスレはもちろん、もうひとつの隠れシテ名物
料理"子豚のハチミツグリル焼"を食べれるというので、
超楽しみにしてました!!

←友達がカスレ(CASSOULET)を食べましたが、「お〜いしぃぃぃ!!」と大絶賛!さすが本場は違いますね!お豆たっぷり、お肉たっぷりですが、そんなにコッテリしてなくて美味!!

←私は子豚を(COCHON DE LAIT AU MIELGRILLE DES
CORBIERE)・・・見た目で、濃そうだ、とギョッとしましたが、
とんでもない!とってもまろやかで、やわらかい子豚ちゃん
で、かなり美味しかったです!
この子豚のハチミツグリル焼きは、ここのレストランでしか
食べられないとのこと!?でした。

ゆっくりと1日をシテ内で過ごして、シテを出るころには、もうライトアップが始まって
いました・・・あっという間の1日でした!!
遠くから、城塞全景を眺めるのも素敵ですが、間近で見ても幻想的で、
とても感動します!







今回、私たちは週末の午後にパリを発って2泊3日のスケジュールで行ってきました
が、シテを観光するにはやっぱり朝から、まる1日は絶対必要です。
(見所も豊富だし、食べ物もおいしい!かわいいお土産やさんも見ているだけでも
楽しいし、歩き疲れたらテラスで休憩!ってな具合で、本当にあっという間に
1日が過ぎます。そしてホテルに帰ったら夜景の見えるレストランでワインを片手に
ロマンチックなディナーを満喫。あー来てよかったな〜ッ!
と心から思えることでしょう。ゆっくり2泊するプランが丁度いいと思いますよ。

ずっと行きたくて期待いっぱいで訪れたカルカッソンヌでしたが、期待以上に
本当にすばらしい城塞都市でした!!
ぜひみなさんも、行って見てください!!(ハイシーズンの時期は、
とっても人気の観光地なので早めに予約したほうが良いそうです。)



♪余談♪
・カルカッソンヌの名前の元、DAME CARCASの話

 7世紀始めに、イスラム人たちにカルカッソンヌが支配されていました。
それをフランスのシャルルマーニュ大帝が解放しようと攻撃し、イスラムの王を
倒したのですが、"DAME CARCAS(カルカス婦人)"と呼ばれていた奥さんが、
5年も夫王亡き後も、カルカッソンヌを解放しなかったんだそうです。
でももう食糧もなくなりかけ、ある日、彼女は市民に、町中の食べ物を集めて、
あとどれくらい持ちこたえられるか考えようとしました。
そのときに、豚と小麦を持ってきた人がいて、カルカス婦人がこれを見てひらめき、
豚に小麦を食べさせて、太らせて、そのあと塔から下町に捨てて、
シャルルマーニュたちに、「自分たちは豚を捨てるほど食糧がある!」と
示したのです。
シャルルマーニュはまんまとだまされ、解放をあきらめて帰って行ったんだそうです。

これを見たカルカス婦人は、町中の鐘を鳴らして喜びました。これをシャルル
マーニュ軍の一人が「CARCAS SONNE(カルカスが鐘を鳴らしている)」と記述
したことから、CARCASSONNEと町の名前がつけられたそうです!
そして、カルカスの豚が、ここから名物料理にもなっていったようです。

ついでに鐘を鳴らしつつ、カルカス婦人は、シャルルマーニュを呼んで、
「もう解放&攻撃しに来ないでね!」と和平交渉をしつつ、イスラムだったのに
キリスト教に改宗して、彼女はなんとシャルルマーニュの奥さんになったんだ
そうです!奥さんになったからこそ、町の名前にしてもらえたんでしょうね。

・シテの隠れ名物料理 子豚のハチミツグリル焼きの話
 オススメレストランのメニューにある、COCHON DE LAIT GRILLE AU MIEL DES
CORBIERE(子豚のコルビエールハチミツのグリル焼き)は、上記のカルカス婦人の
話から、豚がシテのシンボルっぽくなっているようです。
シテ内では豚の置物などをよく見かけます!
この料理の題名、LAITといううのはフランス語で牛乳という意味で、生後2ヶ月くらい
までの、まだママブタのミルクでしか育ってないブタを使ってるっていう意味だそう
です。
CORBIEREコルビエールハチミツは、南仏のサント・ヴィクトワール山(セザンヌの絵
になった山)のハチミツを使用という意味です。

・シテのお洒落なBarでプチセレブ!?
 シテ内に建つ高級4つ星ホテル「HOTEL DE LA CITE」 ここのBarは最高!
 ふかふかのソファーでダンディなバーテンさんがサーブしてくれます。
 私はカクテル、友達はシャンパンを頼みました。セレブ気分を味わっていた所、
ピアノ演奏が始まり(夜7時頃かな?)
 2曲目ぐらいだったかな〜聞きなれたあの名曲「SUKIYAKI SONG」のイントロが
流れてきたのです!
 友達と顔を見合わせてピアノマンの方を見たら、してやったりという感じでニコっと
微笑みかけられちゃいました。
 思わず友達と会釈でお返し!この辺はやっぱり日本人・・・
 夕食まで時間がある。でも歩き疲れちゃった・・・そんな時、ちょっとだけセレブ気分
を味わいに飲みに行って見ては如何?
 (グラスワインなら7ユーロ程度、シャンパン10ユーロ程度、カクテル系は
13〜15ユーロ程度
 テーブルチャージはないので、ドリンク代だけの支払いでOK!!)



カルカッソンヌCARCASSONNE観光局サイト(フラ語・英語)
http://www.carcassonne.org/
カルカッソンヌCARCASSONNE CITEサイト(フラ語・英語)
http://www.carcassonne.culture.fr/

*カルカッソンヌへの詳しい行き方などは、空の旅へお問い合わせください。


サン・ナゼール寺院(BASILIQUE ST-NAZIRE)
4月〜9月・・・9時〜12時、14時〜19時 /
10月〜3月・・・9時〜12時、14時〜17時 
ミサ 日曜11時〜
* 急な時間の変更がありますので、ご注意ください。
* ナルボネーズ門から、歩いて約3分です。

コンタル城(CHATEAU COMTAL)
4月〜9月・・・9時30〜18時30 / 10月〜3月・・・9時30〜17時
(チケット販売は閉館1時間前に閉まります)
休館日・・・1月1日、5月1日、11月1日、11月11日、12月25日
入場料・・・大人6.50ユーロ、子供4.50ユーロ
* ガイド付見学の時間は、その日によって変わるそうです。少しでも雨が降ったり、
  風が強かったりすると、ガイド付見学(城壁を歩く見学)はキャンセルされます
  ので、ご注意ください。
* ナルボネーズ門から、歩いて約2分です。

レストラン オーベルジュ・ダム・カルカス(AUBERGE DAME CARCAS)
3 PLACE DU CHATEAU(シテ内) 
ラストオーダー 14時、22時
休み・・・2月の始め約2週間、6月の第1週目、10月の第1週目、12月約1週間
     (要確認)
     月曜、水曜(要確認)
* ナルボネーズ門から、歩いて約1分です。



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