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ザ・ペニンシュラ・パリで“アフタヌーンティー”を楽しんできました★☆


ル・コルビュジェの初期の作品
ラ・ロッシュ邸(Maison La Roche)を見学してきました!



この門を入ったつきあたりにあります。

ここは少しめんどくさいことになっていて、2世帯住宅になっているのです。

一つは独身のラ・ロシュさんのお宅、もう一つは4人家族のジャンヌレさんのお宅だったそうです。

現在はラ・ロシュ邸は見学ができ、ジャンヌレ邸はル・コルビュジェ財団の事務所になっているので、見学はできません。

実は、私が訪れた時はなんと外壁工事が行われていました。
そんなわけで、外観の写真は引用させていただきまーす。



ご存じな方が多いと思いますが、ル・コルビュジェ(Le Corbusier)というのは1920年から使っているペンネーム(母方の祖父の名だそうです。)で、本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)です。

お気づきになりましたか?
そうなんです、ジャンヌレ邸は実兄でヴァイオリニストだったアルベール・ジャンヌレ(Albert Jeanneret)家族のために設計されてるそうなんです。

こちらはラ・ロッシュ邸の部分です。


実はル・コルビュジェはこの一帯を都市開発したかったそうですが、残念ながらかなわず、この行き止まりの土地で友人で銀行家であるラウル ラ・ロッシュ(Raoul La Roche)氏と兄家族のために異なる住宅を設計したそうです。

そして、こちらの奥の部分がジャンヌレ邸です。

二つの住居は外見上は一体の建物に見えますが、内部では完全に分かれてるそうです。

それでは、ラ・ロッシュ邸に入っていきたいと思います!

入るといきなり吹き抜けのホール(Hall)になってます。

こちらで、入場料を払い。渡された靴にカバー(工場見学みたい!)を付けて、見学開始!

左手の階段を上り、まずはギャラリー(Garelie)と呼ばれた部屋へ。

どっから見ていいかわからないので、いろんな角度から見ることにしました。

この角度は、まだ分かりにくいかな、上から見てみよう!

部屋に階段でなくて、スロープ!

上から見てみるとこんな感じです。

飾ってある絵も独創的で、ピュリスム(Purisme)という絵の形式だそうです。

もちろん、ル・コルビュジェ作です!

現在は、ル・コルビュジェの絵が展示されていますが、ラ・ロッシュ氏はパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、ジョルジュ・ブラック(Georges Braqueフェルナン・レジェ(Fernand Leger)等のキュビスム(Cubisme)と呼ばれる絵画を持っていたそうです。



以前住んでいた、自宅は7区にあったので、それらの絵はアバンギャルド過ぎて、アパートに飾るにはふさわしくなかったそうです。

ここの家はそんな悩みを解消するために建てられたとか。

スロープを上った先にはこちら、図書室(Bbibliotheque)になってたそうです。

棚に本がないので、当時の雰囲気は伝わりませんが、、。

その本棚の先は、

そう、ここは玄関ホールの吹き抜けにつながってるんです!

この廊下の向こうが、居住スペースです。

先ほどのスロープやこの廊下が、ル・コルビュジェが提案した、「家の中でお散歩」を、建築的プロムナードというものだそうです。

廊下の先がこちら、ダイニング(Salle a manger )です!

このダイニングテーブルも、コルビュジェ設計のものです!

なんと! イスは市販のトーネット(Thonet)社の209というイスを、ル・コルビュジェ自身がグレーに塗り替えてしまったそうです!
このタイプはル・コルビュジェが愛用したので、別名コルビュジェ・チェアとも呼ばれてるそうです!!

すぐ隣は、当時は配膳室(Office)になってたそうです。

お手伝いさんがお食事の用意をしてたんでしょうか?

お次は階段で上に上がり、寝室(Chambre)です。

今は後で置いたと思われる机が一つ置いてあるだけでした。

ル・コルビュジェは1923年に『建築をめざして』(Vers une architecture)を出版し、注目を集めることになりました。

それにより、それ以降の建物(サヴォア邸等)が注目されますが、出版と同時期に工事が始まったこの建物もル・コルビュジエの主張した新しい建築の5つの要点(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)がこの狭い行き止まりの土地の上に実現されているのです!


続いて、屋上に上がってみました!
やはり、工事のためか、外へ出れませんでした、窓越しで写真だけでもとってみました。



下は工事前の屋上です。



二つの住居は屋上庭園で行き来はできるそうです。

でも、植木をおいてありますが、実際に行き来はなかったとか。

続いて一階に降りてみました。

この先がキッチン(Cuisine)になってたそうです♪

この木の箱でお食事を2階に上げたそうです。

今はキッチンに調理台等がないので、サッパリしてました。

まだ、冷蔵庫は普及してない時代ですね。

ん、壁に取っ手?

何のためかと思い上を見たら、納得!

排気用に上の窓を開けるレバーだったんですね。

他に、一階部分には
コンシェルジュ室(Concierge)。

今は当時の住居の部屋の写真が展示してありました。

当時の寝室の写真です。

ここは、1925年に建てられているので、90年近く経っていることになります。

日本の大正時代の建物とは思えないモダンさを感じました。


Fondation Le Corbusier・Maison La Roche - Jeanneret 
8-10 square du Docteur-Blanche 75016
01 42 88 41 53月13:30〜18:00、火〜土10〜18:00
休館 日、祝日、月曜午前 8 € 、アトリエとの共通券12 € 





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